過去の店長日記
和装(甚平、作務衣含む)の身ごろについて
こんにちは、和粋庵です。
最近、中国で安く作った甚平や作務衣などによく見られるようになったのが、和装であるにもかかわらず、肩にハギがあるタイプです。
着物も浴衣も、甚平も作務衣も和装というものは、本来は前身頃と後身頃の肩は縫わなくても繋がっているものです。
肩にハギがあるのとないのでは着用したときのシルエットが変わってしまいます。
弊社の日本製作務衣は、肩にハギはないので、昔ながらの作務衣や甚平のシルエットになります。
洋服は逆に、肩にハギがある、つまり前身頃と後身頃を繋げるために糸で縫われています。
スーツなどは特徴的ですが、肩で縫い合わせてあるものと、和装の肩のハギのないタイプとでは雰囲気とはずいぶん印象が違いませんか?
和装であるのに、肩でハギがあるというのは専門の人が見れば、和装をわかっていないということになるのかと思います。
海外で作られた製品でそのような特徴が多いのは、やはり安く作るということに注力しているからかと思います。
肩で前身頃と後身頃を縫うと(肩にハギがあるタイプ)、若干ではありますが、必要な生地の量が少なくて済みます。
日本製の作務衣メーカーとしては、甚平や作務衣という和装を作るのであれば、肩にハギがないほうが断然良いと思うのですが、世の中にはかなり、このような肩で縫い合わせているタイプの作務衣、甚平が出回っています。
和装の良さでもある部分なのですが、大量に安く作るために犠牲にしてしまうものは多いように思います。
作務衣、甚平愛好者の方、次回買うときはチェックしてみると良いかもしれませんよ。
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