過去の店長日記
きもの入門には作務衣からお始めください
こんにちは、和粋庵です。
先日、七五三が終わり、早くも師走になりました。年末年始は何かとバタバタと忙しくなるもので、やり残したことがないようしっかりといろいろと進めていきたいと思います。
七五三でお子様に初めて着物を着用させた方も多く、親御さんでも普段から着物に慣れていない方は丈の直し方や注文の方法でも戸惑われます。和の生活や和装に興味は抱いている方でも、やはり着物はなかなか敷居が高く、気軽には踏み込めないようです。
よく着物の入門として、浴衣があげられます。もともと「湯かたびら」が語源で、いわばバスローブみたいなものから始まった浴衣ですが、やがて庶民の普段着になり、今では花火大会や夏祭り、縁日などのおしゃれファッションとなりました。気軽に、多くの機会に着ることができますから、きものになれるという意味では女性にとって良いことだと思います。
さて、作務衣ですが、作務衣は浴衣以上に現代の服装に近く、下がズボンで上が装の衿のある前合せになっております。きものや浴衣のように帯が必要ではないため、より気軽に和装を楽しめる、和装の入門としてはこれ以上ない服装と言えます。
着なれると普段着としてとても使い勝手がよく、日本製の丈夫な綿素材のものであれば洗濯機で洋服と同様に洗うことができ、お手入れも比較的簡単なものが多いです。襟元をきちんとしておくと、清潔感もあり、アイロンをかけてシワのないようにしてから着用すると外出着としても活躍します。まだまだ一部の方が愛好して着用されている作務衣ですが、近年その需要は増え続けています。男性も女性も、和装には興味があるけれど、きものはよくわからないという方、きものや和装の第一ステップとしても作務衣は素晴らしいですよ。作務衣の着易さと、使い勝手の良さにはまってしまうと、なかなか普段着にきものというのは面倒になってしまい、作務衣にどっぷりはまってしまう方も多いのですが・・・
和装のこと、和風なこと、日本的なことに少しでも興味がある方は、まず作務衣をきっかけとして色々と覚えていっていただければと思います。
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