過去の店長日記
名前ランキング2010
こんにちは、和粋庵です。
その年に生まれた子どもに付けられた名前で多かったものを、
ランキング形式で公開する「名前ランキング」を明治安田生命が実施していまして、
最新版となる「名前ランキング2010」が公開されました。
明治安田生命の生命保険加入者を対象としているものなので、日本全体のどこまでを
正しく反映できているかは、よくわかりませんが見てみると面白いものがあります。
ベスト10ですら、読みが難しいです。
そして、こちらは、読み方が難しい実際の名前を集めたリスト。
氏・名ともに表記について使用できる文字には制限があるものの、その読み方には制限がありません。
両親の思いや願いが様々な形で読み方に込められているのだと思います。
日本人の名前の歴史を少しひも解くと、明治維新が大きな境だったことがわかります。
もともと明治維新以前の日本の成人男性は、氏(ウヂ。本姓)と家名(カメイ)の2つの一族名と、
諱(イミナ)と、通称(仮名:ケミョウ)の2つの個人名を持っていたそうです。
たとえば、忠臣蔵で知られる大石内蔵助のフルネームは、
「大石内蔵助藤原良雄」(おおいしくらのすけふじわらのよしたか)」だったそうです。
今の感覚でいうと、2つ名前を持っていたことになります。
「織田信長」も、当時「おだのぶなが」と呼ばれることはまずなかったといいます。
「織田弾正忠平朝臣信長」(おだだんじょうのちゅうたいらのあそんのぶなが)という名前だそうです。
当時は織田弾正忠あるいは織田弾正忠信長と呼ばれることが多かったそうです。
歴史的な人物はみな、私たちが一般に知っているような呼び名では
当時呼ばれていなかったことのほうが多いのかもしれません。
明治維新によって新たに戸籍を編纂し、全ての人が国民としての姓名を公式に名乗るようになり、
この際、今まで自由だった改名の習慣が禁止されました。
基本的に、一生もっとも使う自分の名前ですから、ちょっと変わった名前でも、
その分親の思いが入っていると考えれば、読み方が珍しくても子供は大事にしていってくれるでしょう。
病院や学校で名前を呼ぶ仕事をしている人は大変だと思いますが。