5年目のカイハラデニム作務衣
こんにちは。和粋庵のスタッフ、 澁谷と申します。 普段、書き物関係ではメールマガジンを 担 […]
こんにちは、和粋庵の澁谷です。こちらは先日、ほんの少しだけ雪が降りまして、いよいよ冬の厳しい寒さ到来か、と覚悟していたのですが、昨日も今日も1月の終わりとは思えない程暖かく、まるで春のような陽気です。雪不足ともいわれる暖冬のせいか、本来なら冬眠しているはずのクマが既に目を覚ましてしまい、山を彷徨っているという話も耳にしますし、なんだか、おかしな気候です。
さて、今回は紐のお話です。何の前触れもなくすみません。結んだはずの紐が気づくとほどけている事ってありませんか?紐を結ぶタイプの靴を履かれる方にはよく起こる出来事かもしれません。私の場合、靴もそうですが、仕事着として着ている作務衣*1の紐が頻繁にほどけていました。(いました、と過去形なのはちょっとした解決方法を見つけたからでして、後程そちらをご紹介致します。)作務衣の種類によって、「ほどけやすいもの」、「ほどけにくいもの」とあるのですが例えば、先日の記事で経年による色落ち具合をご紹介した「カイハラデニム11オンス作務衣」は気づくとだらんと紐が垂れていることが多いです。
作務衣紐の結び方としては、一般的なのは蝶結びかと思いますが、私の場合は結び方が下手なのか、いくら強く結んでも気付くとほどけているのです。これはどうにかならないものかと調べてみたところ、この結び方に辿り着きました。
それは、「イアンノット」と呼ばれる結び方です。ご存知の方もいらっしゃると思いますが簡単に説明させてください。イアンノットとは、イアン・フィゲンさんが考案した結び方のことでスポーツ選手の間では「ほどけない靴紐の結び方」として広く伝わっているそうです。(ある方の研究によると絶対にほどけない紐はないそうですが。)
そんなイアンノットの結び方はこんな感じです。
1.左のヒモが上、右のヒモが下になるように
交差させて一度結びます。
2.左右に輪っかを作ります。
※左のヒモは手前に、
右のヒモは奥側にたらすように
輪っかにします。
3.輪っかを重ね合わせます。
※左右の輪っかそれぞれを
反対側にくぐらします。
4.くぐらした輪っかの先端分を
外に向かって引っ張ります。
5.そのまま結び目ができるまで
引っ張ります。
※輪っかの大きさが左右対称に
なるように調節しながら
引っ張ります。
6.引っ張りきって
結び目ができれば完成です。
言葉で説明してもイメージがしづらいと思いますので、当店スタッフが結ぶ様子を映した動画がYoutubeにありますのでご紹介致します。
作務衣の紐でこのイアンノットを試してみましたところ、以前よりもほどける回数が激減し小さなストレスが解消されました。同じようなお悩みを抱えている方、是非お試しください。慣れれば簡単にできますよ。
それでは、今回はこの辺で。お読みいただきましてありがとうございました。
*1 和粋庵の作務衣と甚平は上着が前袷(まえあわせ)でボタンを使わず内側と外側を紐で結んでゆったり着られるつくりになっています。