作務衣とわたしの時間の話


「作務衣を着る。わたしの時間がはじまる。」コチラは2019年に和粋庵で開催した、作務衣キャッチコピーコンテストの大賞作品です。今回は、「わたしの時間」と作務衣について、ちょっと考えてみる。そんなお話です。

「わたしの時間」というと、私は真っ先に「趣味をしている時間」が浮かぶのですが、皆さんはどうでしょうか?一口に「趣味」と言っても、十人十色、色々なことを楽しみにされている方がいると思います。

「趣味」って、初めましての自己紹介の時に聞くくらいで、意外と面と向かって話したり、聞いたりすることは少ないですよね。しかし、その方がどんな暮らしをされているのか、どんなことが好きなのか、想像するにはもってこいの材料だと思うのです。

そこで、少し前から和粋庵では、商品をお買い上げいただいたお客様に、趣味や日々の過ごし方に関して、簡易的なアンケートを実施しています。

もしかしたら、こちらの記事を読んで下さっている方の中にも、お答えいただいた方がいらっしゃるかもしれませんね。ご協力ありがとうございます。まだお答えしたことが無いという方は、お買い物の際、是非お答えいただけましたら嬉しいです。

和粋庵のお客様は、どんなことを趣味にされているのか…。簡易的に集計したところ、1番多かったのは「旅行」でした。こちらはとても納得のいく結果でした。

作務衣や甚平の1番の魅力は、なんといっても手軽に楽しめる和装であること。以前の記事『館内着、「浴衣から作務衣」へ。』でも、旅館やホテルで新しい館内着として作務衣が導入されている話がありましたが、旅行先にご自身で作務衣や甚平を持参し、お召しになっている方も多い印象です。

着用写真のキャンペーンにご応募いただき、実際に旅行先でお召しになっている姿をお送りいただくこともあります。

その他、釣りやゴルフ、車、自然との触れ合いがお好きな方など、皆さん本当に様々な趣味をお持ちです。

少し意外だったのは、読経や座禅など、日本文化に特に関連するご趣味の方よりも、アウトドアやドライブなど、活動的なご趣味をお持ちの方が多かったことです。それだけ幅広い層の方に、作務衣や甚平が親しまれていると思うと、なんだか嬉しくなりますね。

ちなみに、「私」ことコイケの趣味は読書と、小説や漫画をかくことです。空想の海に潜り込んで、あれやこれやと考えている時間はとても楽しく、大切な時間になっています。

ご応募いただいた着用写真の中には、仕事着として作務衣をご使用されている方もいらっしゃいます。先日店舗にご来店いただいた常連の整体師のお客様も、仕事として当店の作務衣をご使用されている方でした。

その方との会話の中で、「いつか自分でお店を開く時に、このお店の作務衣のような服を制服にしたり、お店の片隅で売ったりしたらとても良いなと思っているんです」とお聞かせいただいて、ハッとしました。これもひとつの、「わたしの時間」だなと感じたのです。

趣味も仕事も、生活の一部。そう考えると、「わたし」を形作るものは、なんて沢山あるんだろうと感慨深い気持ちになります。

職場で人と接する「わたし」と、家族や友人と接する「わたし」。どれも違うけれど、それらはみんなひとりの「わたし」であることと、矛盾はしないんですよね。そんな中で、暮らしの様々なシーンに柔軟に寄り添っていける衣服として、改めて、作務衣のポテンシャルの高さに感心した出来事でした。

それでは今回はこの辺りで。どうぞ、よしなに。


併せて読みたいコンテンツ