過去の店長日記
作務衣がもっと評価されるべき2つの大きな理由
こんにちは、和粋庵です。
ここ数年、「作務衣(さむえ)」の愛好者が増えているように感じます。ネット通販で作務衣を購入する方が多いのも、和装には関心があったけれども、着物はハードルが高く、呉服屋さんに和装を購入しに行くことはもっと気が引ける、そもそも呉服屋さんってどこにあるの?という方が多いのかな?という推定を勝手にしています。
その推測からすると作務衣というのは、良い和装だなぁと改めて思います。もっともっと評価されても良いと思っているので2つその理由をあげたいと思います。
1.着用しやすい
まず作務衣は着やすいです。それは、単純に着る手順が楽という意味でもあり、着るシーンが多いという意味でもあります。まず着る手順ですが、ズボンを履いて、上着を羽織り、ヒモをしばるだけで誰でも簡単に和装を楽しめます。着物と違い着付けなどは不要で、知識がなくてもすぐに着ることができ和の雰囲気をたっぷり楽しめます。そして、作業着という側面とリラックスウェア(普段着・部屋着・寝巻き)という側面を両方持っているので、フォーマルな場所以外であれば着るシーンを選びません。最近では作務衣の認知も高くなり、正絹(しょうけん)の作務衣などは格調も高く、フォーマルなシーンでも着用していただけますが。。。スーツを脱いで部屋着で使う方もいれば、定年退職して普段着が全て作務衣になるという方もいます。作業着としての側面もあるので、飲食店や陶芸、そば打ち、造園、日曜大工など様々なシーンで作務衣を着用している方を見るようになりました。これほどに着やすい衣類だということは作務衣が評価される理由のひとつになると思います。
2.和装への第一歩として
戦後から欧州化してきた日本ですが、今あらためて日本の文化が日本人にも海外の人にも見直されています。島国ということで独自の文化を作り上げてきた日本は、世界でも稀にみる特徴的な文化を持っていると思います。欧米化一直線であったとしても、日本人が今海外に出て、自分の国のことをきちんと伝えられないことは恥ずかしいことです。歴史ブームや盆栽ブームなど日本文化を見直そうという動きは最近ますます強くなってきています。衣類に関しても、昨年はステテコが改めて見直されて大ヒットしました。今年はユニクロからも沢山のステテコが販売されており、売り上げも好調のようです。着物や浴衣、作務衣や甚平を着て遊びに出かけると無料サービスを受けられるイベントや施設も徐々に増えており、今後ますます和装が広がることを期待してしまうところです。作務衣は、衿が和装としての最大の特徴であり、和の雰囲気をしっかりと楽しめながら、ベルトがなく上着も前袷せのため、どのような体型の方でも自分にあわせてゆったりと着て過ごすことができます。和装と洋装の中間点にあるような作務衣は、本格的な着物などへの和装の第一歩目の衣類として評価されてよいと思います。
和粋庵の作務衣は、最大限作務衣の特徴を引き出していこうと、日本の職人が丁寧に一枚一枚作り上げている商品です。大量生産品にはできないような生地へのこだわりと、縫製、仕上げの仕事の丁寧さが愛され続ける理由だと考えています。今後も作務衣や甚平がもっと世に評価され愛されるようにしっかりとした製品を作り販売していきたいと思います。
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