作務衣と合わせる小物の話 足元編


作務衣と合わせる小物についての記事、第2弾。第1弾は、作務衣と合わせるバッグ、帽子、コートなどに着目しました。今回は“足元編”。前回と同じく、Q&A方式でお届けします。

Q1.作務衣や甚平を着たとき、足元は何を履けばいいですか?

A.雪駄や下駄。運転面のことも考え、作務衣シューズもおすすめ!

作務衣や甚平だけでなく、和装にあわせる履き物は、下駄雪駄が多いと思います。足袋をあわせたり、夏場は素足で履いていただいたり。とても様になりますよね。

ですが、運転の際に雪駄や下駄を履くことは、交通違反となってしまいます。他にも、あまり補整されていない道を歩くときなど、安全面の問題から、他の履き物を選びたいときもあると思います。

そんなときは、シンプルなシューズを合わせましょう。特にスリッポンタイプやデッキシューズタイプは、相性がいいです。

勿論当店でもご用意があります。和粋庵の「作務衣シューズ」は、老舗の紳士靴メーカー「リーガルコーポレーション」とコラボして製作をしております。

春夏用・秋冬用があり、すっきりしたデザインで、合わせる服を選びません。作務衣に何を合わせて履こうかお悩みでしたら、是非一度、ご覧になってみてください。

Q2.雪駄や下駄のサイズ、どのように決めたらいいですか?

A.まずはサイズ表を確認。物により〇寸〇分の表記があるのでご注意を!

雪駄や下駄のサイズ感で、通常の靴と大きく違う点。それは、“踵が出るくらいがいい”と言われていることです。このくらいのサイズ感が「粋」と言われており、そのようにお選びいただく方が多くいらっしゃるのですが、そうするとどうしても若干、小さめのサイズとなります。

それが窮屈に感じて、長時間履くことが出来なかったり、履き心地が悪くて、折角買った履き物を敬遠するきっかけになってしまう。それはちょっと寂しいし、勿体ないですよね。

まずは一度、サイズ表の確認を。自分のサイズと照らし合わせ、ジャストサイズで履きたいのか、余裕をもって履きたいのか、考えてみましょう。着用シーズンや、履いていく場所も併せて考えると、よりお好みの着用感が見えてきます。

色々な考え方があると思いますが、“履きやすさ”を第一に。より楽しく足元のお洒落を楽しめるように、考えていけるといいですね。

Q3.作務衣を着るとき、足袋は履いた方がいいですか?

A.お呼ばれしたときや改まった場所では、足袋を履いた方が〇!

雪駄や下駄に足袋をあわせると、お出かけの際バッチリ決まります。ですが、足袋を履くのが「絶対」ということではないです。

特に夏場は作務衣だけでなく、甚平に雪駄や下駄を合わせていただくことも多くなります。甚平と足袋は、あまりあいません。素足ですっきり着る方が涼しく、見た目も爽やかです。

作務衣の場合も同じく、暑い日や気軽なお出かけでしたら、素足に雪駄や下駄がおすすめ。勿論、お呼ばれしたときや改まった場所へ行くときには、足袋を履いた方がいいです。

白足袋は、和装の正装と言われています。日頃から白足袋を履かれる方も多くいらっしゃいますので、日々の着用に問題はありません。白足袋が一足あると、とっても心強いですね。

Q4.気軽に足袋を履きたい場合はどうすれば?

A.TPOに合わせて、足袋靴下を使い分けるのがお洒落!

足袋には“こはぜ”と呼ばれる、足袋の後ろを止める金具が付いているものがあります。こはぜ付きは、四枚こはぜ、五枚こはぜなどがあります。

確かに、作務衣を着るときに毎日こはぜ付きの足袋を履くのは大変かもしれません。もっと、気軽な雰囲気にしたい日もありますよね。

そんなときには、こはぜの付いていない、ストレッチが効いている「色柄足袋」や、足袋のように先が分かれている「足袋靴下」などがおすすめです。靴下部分は、ズボンで隠れてしまうので安心です。

和粋庵でも、足袋や足袋ソックスを各種ご用意しております。用途に応じて、肩の力を抜き、使い分けをしていきましょう。

「作務衣と合わせる小物の話 足元編」、いかがでしたでしょうか。「お洒落はまず、足元から」とよく耳にします。和装を楽しむ皆様のご参考に、少しでもなれましたら幸いです。

それでは今回はこのあたりで。どうぞ、よしなに。