贈り物と刺繍のこと【其の一】


和粋庵には様々な「贈り物」のご注文が舞い込みます。
今回はその「贈り物」に絡めて、【刺繍加工】について、何回か記事を分けてご紹介したいと思います。

一口に「刺繍」といっても、その内容は十人十色。背中に家紋をお入れしたり、オリジナルのロゴをお入れしたり。中でも一番多くご注文をいただくのは、『簡単名入れ刺繍』です。

詳細については、商品ページに詳しく説明がございますので、こちらではどのように刺繍を行っているのか、その裏側をコッソリお見せしたいと思います。

『簡単名入れ刺繍』の刺繍加工は、こちらの機械を動かして行っています。

刺繍担当の仕事は、機械の操作を除けば刺繍データを作ることと、刺繍の位置を決めることくらいです。

しかしこの2つの作業、特に「位置決め」は、刺繍を綺麗な仕上がりにするにはとっても重要な工程です。

みっちり、隙間なく糸が縫い詰められた立派な刺繍も、斜めになっていたり、左右どちらかによっていたりしていたら台無しです。特にそれが「贈り物」となれば、尚更のこと。

和粋庵の品は、ひとつひとつが決して安くは無いお値段です。
贈り物に込められた気持ちの大きさと、そのお値段とを比較することは野暮天ですが、当店にて贈り物をされるお客様には、やはり強い「こだわり」のようなものが垣間見えます。作務衣・甚平に名入れをしたいというご希望も、そのひとつ。

なればこそ、私も張り切って加工に臨みます。こだわりに応えてこその和粋庵です。
ああでもない、こうでもないと頭をひねりつつ、他のスタッフの意見も参考にしつつ。
データを作り、位置を決め、きちんと刺繍がされるかドキドキ見守りながら、日進月歩。日々勤しんでいます。

次回は実際にあったご注文を例に挙げて、刺繍の内容についてもう少し掘り下げたいと思います。

それでは、今回はこのあたりで。最後は位置決めの際大活躍してくれる、マネキンさんに締めてもらおうと思います。

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