和粋庵の『定番』の話


お電話でのお問い合わせや、実店舗のお客様にも、多くいただくご質問。

「1年を通して着られるもので、おすすめはある?」
「初めての作務衣なんだけど、どれがいいのかな?」

こんなときスタッフは、数ある和粋庵の商品の中でも、「定番」をご紹介しています。

「定番」は、元々『定番商品』の略で、『流行に左右されない基本的な商品』という意味の業界用語だったそうです。しかし、現在では転化して、『代表的なもの』とか、『きまりもの』という意味で使われていることが多いそう。

〈出典〉NHK 放送文化研究所「最近気になる放送用語 『定番』」

代表的なもの…和粋庵の『カオ』ともいえる商品。今回は、そんな「通年向け作務衣」の定番を3つ、ご紹介します。

作務衣デビューの方にはもちろん、すでに作務衣に慣れ親しんだ方にもおすすめ出来る3着です。それぞれの特徴を、比較しながらご紹介していきますので、どうぞ最後までお付き合いください。


まず、生地感を比較してみましょう。

ほのかな光沢がある綾織

うっすらと入った絣模様が上品な絣紬

素朴な風合いが親しみやすいたてスラブ

それぞれの生地は、同じ「グレー」でも、全く異なる印象があると思います。でも実はこの3つ、素材はともに「綿100%」なんです。

生地の織り方によって質感の違いはありますが、天然繊維ゆえの着心地の良さは共通です。お好みのものを選んでみてくださいね。


次に気になる生地の厚みですが、触った感触で言いますと…。

たてスラブ絣紬綾織
右にいくほど、厚みがあります。

もっと具体的に言葉にするなら、たてスラブと絣紬は「薄手」。綾織は「やや厚め」。綾織は、夏に差し掛かる頃合いになると暑く感じます。たてスラブと絣紬は、空調のきいた室内ですと、夏場でもお召しになっていただけると思います。

冒頭でもお話ししましたが、こちらの3点はすべて「通年向け」です。
※当店における『通年向け』とは、『真夏と真冬を除いて着用できる』ことを指します※夏と冬の盛りには、やはり、その季節にあわせた作務衣がおすすめです。

真夏なら、本麻や麻混紡の製品、「クールマックス」「アイスコットン」生地のもの。

真冬なら、綿入り裏地付きのもの等。

各種取り揃えがございますので、是非チェックしてみてください。


最後に、カラーバリエーションとサイズ展開について。それぞれの商品の展開は、次のようになっています。

たてスラブ:6色
(濃紺、鉄紺、グレー、茶、グリーン、黒)
絣紬:17色
(ベージュ、茶、濃茶、山吹、うぐいす、抹茶、浅緑、水色、明紺、濃紺、
グレー、黒、ピンク、濃いあずき、エンジ、オレンジ、古代紫)
綾織:11色
(紺、グレー、濃茶、金茶、グリーン、黒、白、古代紫、ピンク、ブルー、エンジ)

絣紬作務衣は、当店で最も色展開・サイズ展開が豊富な作務衣です。パステル調の鮮やかな色合いが特徴的で、ぱっと華やぐ気持ちにさせてくれます。

うっすらと入った絣模様も、和の雰囲気が感じられて素敵ですね。「SSサイズ」があるのも、「絣紬作務衣」だけの特徴です。

色展開の多さでいえば、次点は綾織作務衣。こちらは全体的にシックな色合いで、ほのかな生地の光沢もあわさり、落ち着いた印象を持たせてくれます。

先にご紹介した「絣紬作務衣」ですと、ピンクやエンジは「着たいけど、ちょっと明るすぎるかな?」と感じられる方もいるかもしれません。そんな方も、「綾織作務衣」の風合いでしたら、お召しになれるのではないでしょうか?

上の2商品と比べると、たてスラブ作務衣の色展開は少なめですが、サイズが「4Lサイズ」まであります(※4Lサイズがあるのは、現在、濃紺のみです)

また、鉄紺があるのは、和粋庵の作務衣の中で「たてスラブ作務衣」だけです。ほんのり緑がかった綺麗な紺色は、濃紺とはまた違う若々しい印象になって、おすすめです。

サイズ展開については、絣紬/綾織作務衣が同じサイズ表なのに対し、たてスラブ作務衣は、異なったサイズ表での展開になっています。

詳しくはそれぞれのページでチェックいただければ…と思うのですが、たてスラブの方が、やや「細身」です。ご注文いただく際は、是非ページの「着用感ガイド」も参考にしてみてくださいね。

(※着用感ガイドは、それぞれのページ下方にある、↓のボタンを押すと見ることが出来ます)


いかがでしたでしょうか。作務衣選びのご参考に、少しでもなれましたら幸いです。

それでは今回はこのあたりで。どうぞ、よしなに。