過去の店長日記
中国製甚平と日本製甚平の違いはあるのか
こんにちは、和粋庵です。
最近、暖かくなってきたこともあり甚平も売れるようになってきました。
甚平は日本の夏祭り用として、そしてくつろぎ着として父の日のプレゼントにも人気です。
巷では、甚平と雪駄と団扇がセットになって4,000円弱で売っているものもあるようです。
今日はその中国製の超特価甚平との弊社の日本製甚平の大きな違いについて少し説明しておきます。
1.肩に縫い目があるか否か
もともと和装というものは、前身頃と後身頃がつながっているのが特徴です。
洋装は肩の部分で、前と後の生地を糸で縫ってつないでいるのが一般的です。
肩山に縫い目があるかどうかをチェックしてみてください。
和装と洋装の肩の部分が作りが違うため、見る人が見ると着用したときのシルエットなども雰囲気違います。
気に留めるほどでないと思えばそうかもしれません。
2.タコ糸かレースか
甚平ということでいうと、脇の部分の糸の編みこみが特徴的な和装ですが、ここも一般的な中国製の低価格甚平と弊社の甚平には違いがあります。
もともと通気性をよくするため、昔の人がタコ糸で編んで着用していたもので、弊社では今でも職人がタコ糸で肩から上着の裾まで編みこんでいます。
丁寧な仕事で編みこまれた甚平は、いまでも独特の雰囲気がある粋な仕上がりになります。
一方で、中国製の低価格甚平は、本来タコ糸で編んでいた部分がレースをくっつけたものになっています。
通気性という観点からするとそれほど変わらないのかもしれませんが、見た目は比べると違うことがよくわかります。
またよりコストを抑えるために、上着の脇の裾までレースをつけず、袖がくっついている部分のみレースをつけている場合もありますね。
3.生地にこだわりがあるか
そして最後はやはり生地の違いでしょう。
これは着心地、通気性、風合い様々なので一度手に取ってみるか試着してみるとよくわかります。
綿の生地とひとくちに言っても、元の糸や織り方でまったく違ったものになります。
たとえば、しじら織や楊柳という生地は、織り方で敢えて凹凸ができるようにしており、着用時に肌との接触面を減らす事で涼しく感じる特徴があります。
弊社の甚平でもシジラ甚平と楊柳甚平はおススメの商品です。
細かくいうとまだあるのですが、甚平ひとつをとってみても世に出ている商品の違いは様々です。
価格の違いはどなたにでもわかるものなのですが、それに付随した品質の違いというものは説明することは難しいことです。
気にならない違いであれば価格が安いほうがいいのかもしれません。
価格を意識せず商品づくりをしているわけではありませんが、国産でこだわりを入れた商品ですと海外での大量生産をする商品に価格面での対抗はできません。
和粋庵では「昔ながら」を大事にしつつ、日本の職人の力を使って、新しいものも取り入れながら製品開発をしていきます。
国内生産なので大量生産というわけにはいきませんが、大量生産ではできない良さを古今問わず追究していきます。
気になった商品がありましたらお気軽に詳細についてお問い合わせください。
メーカーとしてひとつひとつ製品の特徴などこだわりを説明させていただき、納得して購入していただきたいと思っております。
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