作務衣・甚平のお手入れ方法について【その1】
和粋庵は「ネットショップ」と「実店舗」という二つの形でお客様と接する機会がございます。その中で「お手入れ方法」にまつわるご質問を多く頂きますので、こちらの記事でもお答えしてみようと思います。ご参考になれば幸いです。まずは「お洗濯について」のご質問から。
問:洗濯機で洗えるの?
答:「洗えるもの」と「洗えないもの」があります。
当店の製品に関わらず、衣類全般には大抵「洗濯表示」というものがついていて、それをもとに洗濯方法を判断することができます。2016年12月から国際規格の41種類に変わり、国内外で同じ表示となりました。例えばこのような記号です。
それではここで、和粋庵定番アイテムのひとつ「絣紬作務衣」の洗濯表示を確認してみましょう。全17色の鮮やかな色展開、サイズもSS~LLまで幅広く取り揃えているこちらは「最初の一着」として人気です。
絣紬作務衣 No.7 浅緑
上着とズボンそれぞれに、このような表示が縫い付けられています。
サイズを表す「M」、品質を表す「綿100%」の記載に続く記号を上段左から時計回りに見ていきます。
①「液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯処理が出来る」
②「塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止」
③「タンブル乾燥禁止」
④「底温150℃を限度とし、アイロン仕上げができる」
⑤「日陰のつり干しが良い」
何点かお気を付けいただきたい点もございますが、洗濯機で洗えるということがわかりました。実は当店の製品は洗濯機で洗えるものがほとんどです。ちなみに、洗濯機洗い可能なものは「反応染め」と呼ばれる通常の洗剤では色落ちしない染料で染めておりますので、一般的な中性洗剤がご利用いただけます。※お洗濯時にいくつか気配りが必要な点がございます。それは後程お伝え致します。
“洗濯機で洗えないもの”
では逆に、洗濯機で洗えないものはどれか?というお話ですが、こちらの条件に当てはまるものになります。
②「正絹素材のもの」
③「ポリエステルの裏地がついているもの」
それでは①から順に、見ていきます。
①草木染・インディゴ染で染められたものは、色落ちをします。その変化が「衣類を育て、味を出す」という天然染め特有の楽しみ方につながるわけなのですが、他のお洗濯ものや洗濯機そのものに色移りしてしまっては大変です。手洗い・水洗いにて、単独で洗濯してください。
●草木染作務衣の定番
”本藍染作務衣”
②正絹素材は生地の特性上、水洗いができません。水で濡らすとシミ・シワ・縮みの原因となりますので、お手数ですがドライクリーニングをしていただく必要がございます。
●和粋庵の最高級品
”正絹作務衣”
③「ポリエステルの裏地がついているもの」は手洗い又はドライクリーニングをおすすめ致します。洗濯機で洗うと、ツルツルした光沢のある裏地がシワだらけになってしまいます。また、ポリエステルは熱に弱い材質のためアイロンがけもしづらいため、おすすめできません。
●作務衣・洋服ともに好相性!
”作務衣コート”
当店の製品でポリエステルの裏地がついているものは、以下の製品です。
はい、ここまで「洗濯機で洗えるの?」というご質問について書かせていただきましたが、少々長くなってしまいましたので、続きは次回とさせていただきます。次は「お洗濯時にお気をつけいただきたい事」をテーマにお話しできたらと思っております。